ヨガって腰痛に効くの?
ヨガは腰痛の予防には良さそうなイメージありますか?
でも実際に腰痛になってしまったら、ヨガって効果があるのでしょうか。
それとも、安静にしていた方が良いのでしょうか。
腰痛の人って、どれくらいいるの?
腰痛は身近な悩みですが、腰痛で悩む人は日本にどれくらいいると思いますか?
実は日本整形外科学会が、腰痛で悩む人の数を調査したことがあるのです。
それによると、日本で腰痛に悩む人は約3000万人いるということです。
日本の人口は、1億2千数百万人ですから、赤ちゃんから高齢者までひっくるめた、日本人の4人に1人が腰痛に悩まされていることになります。
思ったより多くて、ちょっとビックリしますよね。
こんなに多ければ、今や国民病と言えますね。
どうして腰痛になるのでしょう?
一般的な原因は・・・
腰痛の原因は、人によって様々です。
一般的に言うと、骨盤や腰骨、腰回りの筋肉などに負担をかけたことが原因と考えられます。
また、脚や膝、背中など、腰以外の部位の故障や不調をかばうために、腰回りを酷使してしまうことも原因として考えられます。
肉体的な原因以外にも、精神的なストレスや、内臓の調子が悪かったり、何らかの疾患を抱えていたり、肥満などが腰痛の原因になることもあります。
例えば、前かがみでパソコン画面を見続けるといった無理な姿勢体勢で身体を動かしたこと、長時間の過剰な運動や労働で疲労が溜まったこと、悪い立ち方や座り方・歩き方を続けたことなどがあると、腰痛を引き起こす可能性があると考えられます。
大雑把に言えば、腰に負担がかかる生活が、腰痛を引き起こすということですね。
ところで話は飛びますが、アフリカの原住民は毎日数十キロ歩いて水汲みや狩猟をする生活なので、さぞ腰への負担があるように思えます。
しかし意外なことに、アフリカの原住民には腰痛の人はいないそうです。
ということは、歩く距離が減り、毎日椅子に座って精神的ストレスを受けながら仕事をしている私たち日本人のほうが、一見すると楽そうな生活ですが、彼ら以上に腰に負担のかかる生活を送っているということですね。
しかし、実は腰痛の85%は原因がわかりません
一般論としては、今お話ししたような原因になるのですが、実は腰痛に悩む人の約85%は原因が特定できないといわれています。
CTやMRIなどの最新医療装置を使っても、その人が具体的に何が原因で腰痛に苦しんでいるのかは、約85%の人についてはわからないそうです。
原因を特定できない腰痛の場合、一般的には、「腰痛症」や「坐骨神経痛」といった病名で診断されます。
原因を特定できる腰痛の大半は、「椎間板ヘルニア」のような「腰椎」と呼ばれる腰の骨の異常によるものになります。
原因が特定できないため、大半の場合、腰痛に対して原因を根本的に解決するような治療ができません。
そのために、腰痛は再発する率がとても高いのかもしれませんね。
変わる腰痛改善に対する考え方
今までの考え方は、「安静第一」
本当の話ですが、お笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木拓さんは、時に歩けなくなるほど、ひどい腰痛に悩まされてきました。
ある日、激痛に襲われた鈴木さん、あまりの痛さに緊急入院したそうです。
診察の結果、椎間板ヘルニアが原因の腰痛だったそうです。
お医者さんからも、「運動すれば余計、ヘルニア出ちゃうよ」と言われ、ひたすら安静にしていたそうです。
「安静」こそが一番の治療法と、鈴木さんも信じ込んでいました。
このように、以前は腰痛への対処法といえば、「安静第一」が常識でした。
新しい常識は、「動かして改善」
さまざまな治療を行った鈴木さんが、最も効果があると考えるに至った「安静」ですが、慢性的な痛みの改善には、むしろ逆効果だということが最近わかってきました。
腰痛の効果的な治療には、適度な運動が必要なことが今ではわかってきました。
東大医学部附属病院特任教授の松平浩先生の話では、「動かして改善」が今の治療の新常識だそうです。
実は安静にするのはあまり良くないということが、最近の研究で分かってきたのです。
世界の多くの国の診療ガイドラインには、ぎっくり腰を代表とする腰痛が起こった場合は3日以上の安静は良くなく、痛みの範囲内で動いた方が良いとされているそうです。
様々な研究結果から、3日以上安静にした人の方が、ふだん通り動いた人よりも、その後の経過が悪いことがわかってきました。
世界的には今、「自分でコントロールできる」というのが腰痛のキーワードだそうです。
専門的には「セルフマネージメント」「セルフケア」と言うそうです。
適切なヨガは腰痛に効果がある
どんなヨガでも効果があるわけではない
ヨガによって腰痛が治るケースがある一方で、悪影響を与えるケースもあります。
まず、腰痛がある人は、激しい運動は避けましょう。
あくまでも、ゆっくりとしたストレッチを心がけましょう。
また、腹筋のインナーマッスルが使えない状態で運動を行なうと、腰に過度の負担をかけてしまいます。
腰痛の人は、腰の筋肉を使いすぎる癖がついているので、気をつけましょう。
適切なヨガは腰痛に効果がある
アメリカ疾病管理予防センターは、慢性的な腰痛に対して、ヨガを取り入れた治療が効果的であるという研究結果を発表しました。
腰痛の改善には、「動かして治す」ことが良いのであれば、正しい姿勢に矯正され、体幹を鍛え、ストレスを解消し心を落ち着かせてくれるヨガは、間違いなく効果があります。
例えば、「キャットポーズ」と言われる猫のように背中をまるめたり伸ばしたりする動きは、反り腰によって固まりがちな筋肉をほぐしながら強くしますので、腰痛の緩和、改善・防止に役立ちます。
あおむけでおこなうガス抜きのポーズも、精神を安定させる効果も高いので、リラクゼーションからの腰痛緩和の期待もできるでしょう。腰痛で負担が掛かりやすい、お尻や太ももの前の筋肉を緩めることにも有効です。
骨盤や姿勢の歪みから腰痛になっているケースや体幹の筋肉が弱く腰周りの筋肉に負荷がかかっているケースでは、ヨガを行なうことで腰痛が治ることが期待できます。
また、ストレスなどの精神的なことが原因で腰痛になるケースもあるので、その場合も、ヨガの瞑想や呼吸法は腰痛の改善に有効だと思います。
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