ホットヨガは本当に効果的?

 

日本では、ホットヨガが主婦やOLを中心に人気がありますね。
過去には、インターネット・アンケートサービス「gooランキング」での「習い事体験ができるならやってみたいこと」というアンケートで1位をとっているほど、日本ではブームになっています。

ホットヨガとは?

ホットヨガは、1970年代にアメリカ合衆国西海岸で始まり、日本では2009年ごろから広まりました。
日本では主婦や勤め帰りの女性を中心に人気があり、2015年時点で日本で30万人が行っているとも言われます。
セブン&アイ出版の2017年のアンケート調査(「日本のヨガマーケット調査2017」)でも、ヨガをやっている人の中で、ホットヨガをやっている人が一番多いという結果になっていました。
本当に人気ですね~。

ホットヨガは、室温35〜39度前後、湿度60%前後に保たれた室内で、アーサナを中心としたエクササイズを行ないます。
この室内環境は、ヨーガ発祥の地インドの気候を模したと言われています。

ホットヨガの効果

高温高湿の環境で行なうホットヨガは、大量の汗をかきます。
そのため、ニキビや吹き出物、肌荒れの原因になる肌の汚れや老廃物を流せるといった効果がうたわれています。
また、発汗によって「毒素を排出する」「デトックスできる」と主張されていて、
具体的には、「カラダにたまった不要物や老廃物を排出するデトックス効果が期待できます。」といった形で書かれています。

また、消費カロリーが高まるため、脂肪燃焼効果があります。

その他、冷え性の改善、むくみの解消、肩こりの解消、便秘の解消などが、効果としてうたわれています。

ホットヨガに関する奇妙な実験結果

ところで、ホットヨガと普通のヨガの効果に関して、アメリカのテキサス州立大学の研究者らが行なった面白い調査があります。

まず、運動不足ではあるが健康な40~60歳の参加者52人を募集しました。
その参加者を3分の1ずつの人数に分け、1つ目のグループには12週間にわたって毎週3回、摂氏40度ほどの室内で90分間のビクラムヨガのクラスを受けてもらったんです。

2つ目のグループには、常温の室内で同じ内容のプログラムを同様に行ってもらいました。

3つ目のグループには、それまでの生活習慣を全く変えずに実験期間を過ごしてもらいました。
ホットヨガのグループ、常温ヨガのグループ、ヨガをしないグループの3つに分けたわけです。

実験の開始前と終了後には、参加者の血管機能、身体組成、コレステロール値などを測定し、健康状態を確認しました。
その結果、ヨガを行った2つのグループで、血管機能によって把握できる心臓の健康状態に大幅な改善が見られましたが、この2つのグループの間では、改善効果に違いは見られませんでした。
また、残りのヨガをやってないグループには、何の効果も見られませんでした。
つまり、健康に効果的なのは高い室温ではなく、ヨガそのものだという結果が出たのでした!

ただし、ホットヨガと常温でのヨガのグループに、一つだけ違いが出ました。
ホットヨガを行なっていたグループには、常温でヨガをしていたグループ以上の体脂肪率の減少が見られたのでした。
これはすごい!!!

その他のホットヨガにまつわる都市伝説

その他にも、ホットヨガの効果としてよくうたわれるデトックス効果についても、疑問の声が出ています。
英レディング大学の研究者は、「ホットヨガが体を解毒したり浄化したりするという主張は根拠に乏しく、科学的に確かなものとは言えないと思う。解毒しているのは、腎臓や肝臓だ」と話しています。
汗をかくことの目的は身体の冷却であるため、デトックス効果という神話は否定されています。

まとめ

ホットヨガには、ヨガと同じ効果があります。
また、体脂肪の減少については、常温のヨガ以上に高い効果があるんです。
ただし、発汗作用によるデトックス効果については、ちょっと話を盛っているかもしれませんね(!)。

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